あの峠は東山道の一部でした。
そう、我々東国に住む者のご先祖様たちが、西国に向かうときに通った峠です。
調べてみるといろいろなことがわかりました。
峠には万葉の歌碑があり、例の「・・・靴履けわが背」の和歌が刻まれているのだそうです。防人や作業に強制的に従事させられた、我々のご先祖様が生死をかけて越えた峠ですね。あの道を越えるのは当時とても大変だったでしょう。
切り株に足を傷つけられないように、靴を履いていきなさいよ。という気遣いが本当によくわかる道です。クルマで通ってもきつく、不安になる道です。当時の人たちはどんな気持ちで峠を越えたのでしょうか。あのような峠をいくつ越えて西国に赴いたのでしょうか。少々感傷的にならざるを得ません。
