Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Loading versus nonloading papers
 普通のサンド・ペーパはloadである。これは削りくずで目詰まりすることを意味する。サンディングによって削りくずが生じるのだ。nonloadingは粉状のエステル減摩剤か研磨面に削りくずが詰まらないように何か特別なコーティングが施されている。「open-coat」とか「no-load」とか呼ばれ、「Carborundum Dry-lube」か「3M Fre-Cut」といった商標で見つけられる。これらのサンド・ペーパは円盤状と普通のシート状の両方の形状である。これらのサンド・ペーパは、どこの資材店でも最近見つけられるようになってきた。だが、これらは今までのペーパよりも少しコストがかかるのだが、我々は充分その価値を実感している。 no-loadのサンド・ペーパの守備範囲は60番からP1200番である。320番と400番の粒子は素晴らしく、圧着剤付きと「Hook & Loop」式の形状がある。この2つの方式は電気式のランダム・オービタル・サンダーに取り付けるのに適しているのだ。「Hook & Loop」サンドペーパはベルクロファスナーを使う。圧着式のものは接着剤で裏がコーティングされている。(我々は、小さな工房には電気式のランダム・オービタル・サンダーを勧める。理由はこの章の後の方でもう少しくわしく述べたいと思う。)
 エステルno-loadサンドペーパは通常、青みがかった白、明るいココア色、あるいは明るい灰色である。サンディングの最中に粒状のエステルでコーティングされている表面に、削りかすや削られたフィニッシュ剤を含んだ研磨かすが見えるはずだ。ペーパからはエステルのかすや粒子が剥がれ落ちていくので、だんだん切れ味が鈍くなる。
 非エステルやコートされたもの、no-loadのペーパ(3Mの金色のP規格216-Uなどは良い例だが)は、エステルコートの製品よりさらに使いやすく、経済的である。それらはアグレッシブに削り、最後までがんばって使っても簡単には切れ味が鈍くならない。(でも少し高価である)これらのコーティングされたペーパはウォータベース・フィニッシング・システムのために開発されたものといってもよい。というのはエステルの削りかすはウォータベース・ラッカーでスプレーした後、木の上に小さなへこみを作るという問題の原因となるからだ。エステルが原因の小さなへこみは、溶剤ベースの仕上げにおける油分とシリコンが引き起こす小さなへこみとそのでき方が似ている。我々は水性塗料仕上げのサンディングには非エステルのペーパでサンディングすることにしている。