Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Grit composition(粒子の構造)
 ギターフィニッシュの作業(そして木工作業、木工仕上げも含む)において最も一般的なサンドペーパの素材は、ガーネット、アルミ酸化物、それにシリコンカーバイド(二酸化珪素)である。ペーパの裏面には、どんな種類の粒子が使われているかに関する製造コードが通常記載されている。(我々は3Mのサンド・ペーパに慣れているので例に挙げるが)3MのペーパにはCAMI規格のサンド・ペーパの番号の最初の一文字が通常粒子のタイプを表している。ガーネットは「1」で始まり、アルミ酸化物は「2」か「3」で始まる。そして二酸化珪素は「4」で始まる。「カーボランダム」「ノートン」それから他の製造者も似たようなシステムを用いている。だから興味を持ったら調べてみると色々なことが解るだろう。

Garnet sandpaper(ガーネット・サンド・ペーパ)
 木のサンディングで伝統的に用いられているのは、ガーネットのペーパである。ガーネットのペーパは金色がかったオレンジ色をしており、幅広い作業に向いていて、最適な粒子の範囲のものがシートで売られている。no-loadの製品はあまり無い。ガーネットは手作業のサンディングに最適である。しかしハンドツールを用いたパワー・サンディングには不向きである。というのは、他のペーパよりも粒子が柔らかいからだ。パワー・サンダの中速から高速の作業で、摩擦や熱が発生し粒子がすぐに剥落してしまうという傾向があるからだ。
 木材の末端部の最終サンディング、スプルース、アルダー、マホガニーその他の染みのできやすい木などには、ガーネットのペーパは最上の選択となる。それは、木に艶を出させ木目(導管)を埋めるという珍しい傾向があるからだ。これは、染料がしっかりした色に、均一に(さほど深く染みこまず)染みこむようになるという事につながる訳である。 シャープなときはガーネットのペーパは木を素早く削り、掻き傷もよく隠してくれる。ウォータ・ベースのフィニッシュにも使え、値段も安く、アルミ酸化物のペーパよりも木に優しく作業ができる。