Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

ヤードバーズ

youtubeで見ると面白いですね。特に「The train kept a rollin」と「幻の十年」。これを観るだけで結構暇がつぶせます。ジミー・ペイジがベースを弾いているパリ公演(多分ね)。これはギターがジェフ・ベック。一見の価値がありますね。それからジミー・ペイジが丸いミラーを貼り付けたテレを弾くバージョンもあります。ジミー・ペイジはベックが抜けた後、非常に丁寧にギターを弾いています。或る意味献身的ですら有ります。おそらく何とかしてもっともっと日の当たるところに出たい、という強い願望と、曲に対して真摯に取り組みたい、バンドとして曲の完成度を高めたいという願望のなせる技なのでしょう。反面、ジェフ・ベックはどうもこの時期もどかしさが先行していたようです。彼なりに完成度を高めたいという願望は当然の事ながら持っていたと思われますが、もどかしさの根本には「なぜ、俺と同じレベルで出来ない?」というモノがあった様な気がします。ですからジェフ・ベックのバージョンを観ると結構あからさまに嫌々ながら、という表情が観られます。見る人にとっては投げやりにも見えるでしょう。ここにジミー・ペイジジェフ・ベックの違いを見て取ることができます。つまりジミーペイジは出来るレベルまで降りていって、自分を他のメンバーの中でいかに生かすか。同時に曲をいかに生かすか。を考えていたととれるでしょう。ジェフ・ベックは自分は降りていかずに、他のメンバーが上がってくるのを待っていた。でも他のメンバーは上がってこられなかった。結果、脱退。どちらが良いかではなくて、そういうことだったと考える他無いでしょう。その後、ジミーペイジは例の3人と飛行船に乗るわけですが、飛行船では他のメンバーのレベルまで降りる必要はない。そりゃあ、好き放題ですよ。ジェフ・ベックは最高と思われるメンバーを集め、アルバムを作るが自分が階段上がるペースが速すぎて他のメンバーが着いてこられない。だからまた階段の上でメンバーを探す。そんな感じなのでしょう。それにしても、映画「欲望」の中のツインリードは動いているのを観られるだけで圧巻。