Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

1990s
 EPAが揮発性の有機化合物の放出物に関する厳格な規則を打ち出したので、1990年代には、仕上げの過程でごく少量か、全く溶剤を使わない仕上げが始められることとなった。揮発性有機化合物は、溶剤の気化に伴って大気中に有害な炭化水素を発散するのだ。
 いくつかのメジャーなギター・メーカーは、スプレイ・システムをより効果的なものに変えたし、溶剤に頼らないフィニッシュに切り替えた。小さなショップは、仕上げ工場に目を配り、溶剤なしの実験プランを立てた。殊に最も害の少ない水媒介の物について。水媒介の毒性の少ないフィニッシュは、木工職人たちにアピールした。とはいっても、初期の水媒介のラッカーは、サンディングもバフがけも、作業に対する適応性もニトロセルロースと比較できるような物ではなかった。しかし、改良を重ね、感触・見た目・サウンドクオリティー・応用の幅の広さなど、多くのギター製作者を満足させる物になってきた。

A Little Bit Color Theory

Plimary,secondary,and intermidiate collors(3原色、等和色、それ以外の中間色)
 色のメカニズムを理解するためには、実際に欲しい色を見ることが重要になる。色円盤(color wheel:現時点ではネット上でも見られる)が良いスタートになる。アーティストは塗色をアレンジする方法として(混色のベストの状態を確かめるためパレットの端からサークルの周囲に沿って)色円盤を使っている。色円盤には12色が載っている。3原色の赤・黄・青が車輪の端(外周)の方に3分割されている。そして、その内側にあるのが隣同士で混ぜ合わされた色である。黄色から赤紫までの円盤の半分が暖色とされ、緑から紫までの残りの半分が寒色とされている。ほとんどの塗料店や画材店には色の比較ができるように安価にカラー・ホィール(色円盤)を売っている。
 PIGMENT COLLOR(ピグメント・カラー)。赤青黄の3原色が異なった組み合わせや量で混ぜ合わされることにより、3原色以外のほとんどの色を作ることができる。3原色のうちの2色が混ぜられることで、3つの等和色になる:オレンジ(赤と黄)紫(青と赤)グリーン(黄と青)。3原色と等和色を混ぜると中間色になる。色円盤の反対側の色は、互いに補色となる。黒は染料であれ顔料であれどんな色とも組み合わせられる。
 DyeとStainの3原色はpigmentの3原色とは違うが、色円盤の使い方と色の混ぜ方は同じである。dyeは光を通すがpigmentは通さない。dyecolorの3原色は黄色・シアン(ブルーグリーン)マゼンタ(紫がかったピンク)である。写真やカラープリンタの色と同じである。これらのうち2つを混ぜることで、dyeの等和色を作ることができる。赤(黄とマゼンタ)グリーン(黄とシアン)青(マゼンタとシアン)さらに3原色と等和色を混ぜることで中間色を手に入れることができる。pigmentとstainの3原色の違いは濃淡と技術的な特徴である。しかし、互いの色を混ぜることで生じる陰影から違いを説明することができる。
 色を濃淡や明暗から調べていくことの重要性(意義)。それは染料の量を減らしたり加えたりすることや、黒や白を加えることでコントロールできることである。黒は色を暗くし陰影を作る。白は色を明るくし淡い色を作る。フェンダーのダフネ・ブルーやフィエスタ・レッドなどはtint(淡い色)である。それは、ベースが白で薄められているからだ。ダコタ・レッドはshade(陰影)である。それは、ベースが黒で濃くなっているからだ。ギブソンSGで使われているダーク・バーガンディあるいはコルドバ・チェリーレッドは透明色であるがshade(陰影)のある赤である。