Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

今年もよろしくお願いいたします。と、ここだけに書いてみるのだ。

Aluminum-oxide sandpaper
 アルミ酸化物のペーパは、木工用にデザインされている。しかし、これらもまたフィニッシュの工程で良い働きをする。白、黒、金、茶などがあり、アルミ酸化物のサンド・ペーパは木工の中心になっている。このペーパはガーネットのペーパよりもタフな粒子を持っている。粒子の先端は簡単には丸まらない。だから、より掻き取る力を持つ傾向にある。これらのペーパの寿命は長く、切削力も充分持っている。(だから、より経済的であると言える)
 no-loadのアルミ酸化物のペーパには、エステルを含む物とエステルを含まない物の両方がある。性能は値段に負けない。P規格のno-loadアルミ酸化物ペーパは、木へのサンディングやフィニッシング作業に関してはオールラウンドな選択である。とは言っても、もし木にサンディングするならば、早い工程でアルミ酸化物ペーパを選び作業し、その後の仕上げの工程でガーネットのペーパを選ぶべきだろう。(とりわけ、染みのできやすい木材を扱う場合)
 アルミ酸化物ペーパは、時として悪い物を掴む(手に入れる)場合がある。というのは、市場において最も安い部類に属し、粗悪な製品もあるからだ。(色の濃い、茶色の恐るべきヤツをディスカウントショップで見ることができるだろう)そう言ったバーゲン製品が全部が全部そうだと判断してはいけない。しかし、もしアルミ酸化物ペーパを試してみて気に入らなかったら、他に目を向けてもう少し品質の良いものを手に入れて試してみることだ。

Silicon-carbide sandpaper
 炭化珪素のサンドペーパは、金属や硬いフィニッシュ・コーティング用にデザインされている。しかし、いくつかのものは木のサンディングやフィニッシングに良い働きをしてくれる。実際、ある楽器製作者が最も好んで木工やラッカーのドライ・サンディングに使う物は、no-loadでエステル系でシリコン・カーバイドタイプの物である。雑貨店でよく見る種類の青みがかった白っぽいサンド・ペーパだ。これらのペーパは削りかすをよく保持する。というのは、エステル減摩剤が効いているからで、ランダム・オービタル・サンダーにとって他のペーパよりも粒子の形やサイズが適切なのだ。(何度も言うが、エステル減摩剤はウォータベースのラッカーでは「鳥の目」(小さなへこみ)の原因になる)
 ここ数年、最終仕上げの段階で、最も利用されているサンド・ペーパは3Mの「Wet-or-Dry」である。黒か濃いグリーンのシリコン・カーバイドタイプのCAMI規格のウエット・サンド・ペーパである。このタイプのサンド・ペーパはno-loadのセレン・バージョンではない。しかし、水で使うとき(普通水で使うのだが)no-loadになる。最近ではP規格やJIS規格のウエット・サンディング・ペーパの方が伝統的なCAMI規格のWet-or-Dryのものより性能が良くなって来ている。というのは、掻き傷を残しにくいし、切削力も良いからだ。(とはいえ、これらのペーパはウエットで使われ続けているからで、木を削るのには適していない)
 3Mのインペリアルはシリコン・カーバイドタイプのウエット・サンド・ペーパでP規格の一般的なバージョンである。注意深く扱わないと削れすぎるくらい良く削れる。これは、粒子をボンドが良く保持しているからで、そういった理由でカンナのように切れる(削れる)のだ。深く切れ(削れ)、木の出っ張りを削るのに良い。しかし、先に触れたアルミ酸化物のP規格の金色のペーパに比べると、擦るたびに粒と粒の擦り傷を残しやすい。(インペリアルのP1000かP1200位とP800のアルミ酸化物ペーパは同じくらいの滑らかさを得られると思う)