Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

 Liquid Compound(液体コンパウンド
 液体コンパウンドはハンドラビング(手作業)のためにある。研磨の方法としては最も安全なものである。というのは電動工具を利用して研磨すると熱を発生するが、そういったことから起こる表面のダメージを避けられるからだ。液体コンパウンドは表面を冷やし、ポリッシング・パッドを使った作業で表面を滑らかにする。しかし、きつい仕事であることには間違いない。(きつい仕事であることは明白だ!)
 手作業は取りかかりやすく、安全で、熱を引き起こさない。そして、仕上げ塗料を引っぱらない(動かさない)。始めるには、安価で手軽な方法である。だが、マシン・バフィングによる「工場製品」の様な仕上がりを期待してはいけない。隅の方や隙間、細かいヒビなどに粉っぽいカスが残るだろう。そして、市販のギターのガラスのような仕上げには程遠い、ということが解るだろう。

 Paste Compound
 ペースト状のコンパウンドは、電動ポリッシャ用ではあるが、手作業にも勿論利用できる。パワー・バフィングは時として、ペーストによる手作業と組み合わされる。それは、「Fホール」の周囲、延長され持ち上げられた指板の下や、素晴らしい彫刻のあるペグヘッドのようにバフィングマシンでは届かない部分などがあるからだ。このようにマシンの届かない部分には、広い範囲を磨くのに使うバーコンパウンドと同じブランドの同じ番手のペーストコンパウンドで磨くわけだ。液体コンパウンドと違い、ペーストはカスが少ししか残らない。

 Bar compound(バー・コンパウンド、磨き棒)
 バー・コンパウンドは軸付きのパワーツールでバフィングを行う時に利用する。このコンパウンドは強い粘性を持っていて、冷たい粘土のようである。工場の製品の様な仕上げをしたいときに利用する製品である。だが、バー・コンパウンドでパワー・バフィングをするには練習が必要である。均一になっていない部分では、ドラッグがかかり(楽器の表面に対してトルクが不均衡にかかることで)熱を発生する。そして、時には木部に達するまで研磨してしまう。摩擦熱でコンパウンドが柔らかくなり、ホイールがそのコンパウンドになじむまでは、コンパウンドはロータリー・バフィング・ホィールに抵抗感を与える。ホィールが働いていないときは、コンパウンドは冷めていて硬いが、バフィングを始めればいつでも柔らかくなり、その仕事をやり遂げる。