Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Chapter 6
Materials and Tools for Buffing(バフィングのための材料と道具)

 プロのような品質の楽器の仕上げに必要なものは、高い光沢を出すためのバフィングと平面出しのためのサンディングに耐えられる塗装面の十分な厚さを保ちつつ、楽器の持つトーンを引き出す塗装面の薄さを兼ね備えることである。アコーステイックでもエレクトリックでもフィニッシュは0.004インチから0.009インチの間にしておくべきだ(アコースティックは特に)。木の準備段階や塗装作業が大切であるという理由もわかってもらえると思う。この本の読者であるならば、ファクトリー製品の様な外観、完全な光沢を得るための仕上げの方法を学ぶ最も大切な学習であることを理解して欲しい。
 
 バフィングやラビングは、普通に見てスムーズな表面だと解るくらいまで行う磨き(研磨)の最終段階のことである。(そうは言っても、高輝度の照明の下などでは、どんなにパーフェクトな表面であっても、磨き傷というものは見えてしまうものだが)フィニッシュの最終段階におけるバフィングの材料と道具のなかにはコンパウンドのバリエーション、ポリッシャ、パッド、ボンネット、バフ、パワーツールなどを全て含む。

Compound and Polish Types

 バフィング・コンパウンドやポリッシュは、液状・ペースト状・ソリッドバーの形態で提供される非常に目の細かい研磨剤である。3つのコンパウンドのタイプは、粒子によって粗目、極細、それ以外の範囲、に分けられる。ギターフィニッシュにおいて、最終番手のペーパがけで残ったペーパ傷を無くすことを我々はコンパウンドに望んでいるわけだ。粗すぎたり細かすぎたりする番手から始めるのは時間の無駄である。どの番手から初めてどこで切り替えるのかは、経験だけが頼りである。スクラップで練習しよう。
 早い段階でサンディングからバフィングに切り替えるフィニッシャーもいるが、どんなときでも最低でも500〜600番のウエット・サンディングの後で、バフィングを始めるように心がけよう。だがそれでは最終仕上げはファインでサンディングをしても、さほど見栄えは良くならない。しかし、あなたがハンド・バフィングで磨くのでないなら、ふさわしい見栄えになるだろう。(ハンド・バフィングなら500〜600番のウエット・サンディングで止めないこと)
 バフィング・コンパウンドは荒目・中目・細目の段階になっている。Coarseコンパウンド(茶)は500番のウエット・サンディングの後に使われる。よりよい仕上げを得るために、ミディアム・コンパウンドを続けて使うべきである。Mediumコンパウンド(タン)は、800〜1200番のウェット・サンディングの後に使われる。そして時として納得のいく仕上がりを得ることができるだろう。Fineコンパウンド(白)はミディアム・コンパウンドを用いた後の見栄えをさらに良くするために用いられる。必ず使わなければならないというわけではないが、最終的な輝きは素晴らしいものになるだろう。