Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

 Random-orbit sander/polishers
 ポリッシングのためのアタッチメントを取り付けたランダム・オービタル・サンダーは小さなショップでは素晴らしいハンドヘルド・バッファになる。(chapter 5のパワーサンダーの項を参照)軸付きのバッファを持っていなくても、素晴らしい仕事ができるのだ。片手で軽々と持つことができるし、電動ドリルとバフィング・アタッチメントの組み合わせほど熱を持たない。フックアンドループ・パッドを使い、ミディアムとファインのコンパウンドの両方を使い分けると良いだろう。
 軸付きのバッファが役に立つとは言っても、我々はアーチトップの楽器のFホールの周りの部分のバフがけには、ランダム・オービタル・バッファを使っている。フォームパッドはFホールを跨いでくれるし、穴の角を削りすぎると言う傾向は持っていないからだ。

 Pedestal buffers
 軸付きのバフマシンはプロのような仕上がりを得るのに最も早いやり方である。バフがけの間、ギターを持っていれば良いだけだから、操作も特別なテクニックは要らない。ピック・ガードを磨いたり、ナット、木製ブリッジ、フレットや他の金属パーツを磨くのにも良い選択と言える。我々は両軸のバフマシンを気に入っている。一方のバフには他方のバフとは別の番手のセッティングができるからだ。我々はある番手から別の番手にバフを取り替えずに直接作業を移行できる。最終サンディングを500〜600番のウエット・サンディングでおこなった場合は、荒目(茶)と中目(タン)のコンパウンドを片方ずつに付けると良い。また、800〜1000番で最終サンディングをおこなったのならば、中目(タン)と細目(白)のコンパウンドを選択すると良い。
 バフに2種類のコンパウンドをつけて、バッファに取り付けておく。コンパウンドはバフに染みこみ良い仕事をする。もし、コンスタントに働かなかったら、もう一方のホイールに変更する。 工場にある軸付きバッファは両頭の重量感のある鋳造の機械である。馬鹿でかい1と4分の1インチの径の軸と14インチ〜16インチ径のバフィング・パッドを備え、5〜7馬力のモーターで稼働する。我々が使う小さなバージョンのものも良い働きをする。基本的な原理は同じだ。
 小さなバフ・マシンの馬力としては、2分の1馬力で1725rpmのモーターならば良い働きをする。2インチのモーター・プーリーが付いている3分の1馬力から4分の3馬力くらいのレンジのモーターで1725rpmで回転できる物ならば、どんなモーターでも大丈夫だ。4分の3馬力以上あっても無駄なだけだ。我々が使う小型の両頭バッファは軸に3段階のVベルト・プーリーが付いている。回転を整えるのにちょうど良いのだ。2インチのモータープーリーに組み合わせた4インチのエンドプーリーは私たちが勧める850rpm〜900rpmの安全な速度を比例的に作り出してくれる。この回転速度は12インチ径のバフィングパッドをスタートさせるのに適している。
 ハンドレーキや木の柄に付けた金属製のクシなどで、ホィールの表面から古くなったり汚れたりしたコンパウンドを定期的に落としてやることだ。この作業を行うと布の繊維が、不揃いに飛び出してくるので、次にバフがけをおこなう前に、ハサミで刈り取っておこう。

 Industrial right-angle polishers(工場で使われる直角型のポリッシャ)
 ライトアングル・グラインダー(直角グラインダ)と混同して欲しくないのだが、典型的なプロの使う直角型の手で保持するポリッシャは力が強くヘビーデューティーな機械である。1600〜1700回転で8〜12インチ径の布やウールのロータを回転させる。良い品物は両軸バッファと同じくらいの値段で、非常に重量がある。フェンダー社の例を挙げると、ハンドヘルド・バッファはチェーン・ホイストで保持されており、カウンター・バランスが付いている。だから作業者が引っぱって作業ができるように宙にぶら下がっている。マーチン社が使っているのはフェンダー社のものよりは小型であるが、重量はかなりある。だから、オペレーターに経験と力強さと不屈の肉体を要求する。初心者や趣味の製作者、あるいは小さなショップでは、ヘビーデューティーなプロ用のハンドヘルド・マシンよりも上記の他の機種を利用してみるのが良いと思う。