Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Breaking edges
 塗料は鋭い角度の部分よりもカーブに良く着くものだ。製作の早い段階からフィニッシュに至るまでの間で、手によるサンディングで木のフチをそっと丸めることを学ぶのは大切である。ピックアップ・キャビティ、コントロール・キャビティ、ペグ・ヘッドのフチをスムーズにするために、ペーパの喰いつきをソフトにするための布やフォームラバーのバッキングをあてた180番から220番のペーパを使う。時としてチューブの中に丸めたサンド・ペーパを入れ、ピン・ポイント・エリアにペーパがけをするのに使う。丸めてあるので使っていない(新しい)部分のペーパを使うのにも楽である。できることなら、一旦フィニッシュ作業を始めたなら、ウェット・サンディングに至るまでは、エッジの部分にサンディングをしてはいけない、エッジの部分に厚塗りをしていない場合、簡単に塗装を越えて木地までサンディングをしてしまう。

Raise the grain
 サンディングの合間に、水に浸し良く絞った綺麗な布で表面全体を軽く拭うことがある。この作業が木の繊維を膨張させたり浮き上がらせたり、まるで「獣毛」の様に浮き上がらせたりする原因となる。しかし、乾燥したならばサンド・ペーパで簡単に削り落とすことができる。無論、スムーズな表面と均一になるまで綺麗に処理できる。あまり強くサンディングしたり新しい木の面が出るほどやってはいけない。あくまで浮いた繊維を削ること。でないと、それまでの作業を全てやり直さなければならない!こういったサンディングを木の準備段階ごとに、表面をスムーズにするためにおこなうこと。このテクニックは着色やフィニッシュをした後、木を膨張させないという結果をもたらす。アーチトップ・ギターの窪んでいる部分の様な凹面にサンディングをする場合、サンディング・ブロックを使うこと、フェルトがベスト・チョイスだが、柔らかいコルクでも良い。ギターのウエスト部分やカッタウェイの様に面がきつい部分では、フレキシブル・ラバー・バッキング・パッドを使う。これらの部分は狭いので、パッドを使わずに注意深くサンディングをすることもできる。

Techniques for Sanding Finish
 木をサンディングするときに用いるテクニックや、サンド・ペーパのタイプ、道具はそのままフィニッシュにおけるサンディングに応用できる。・・・粗すぎる番手を使ってはいけないということだ。木をサンディングするのに我々は120番から220番でおこなう。フィニッシュには220番から始めてそこから番手を上げていくのである。一般的にランダム・オービタル・サンダーを使うのなら(必ずしもパワーサンディングが必要なわけでは無いということをわかって欲しい。)フィニッシュの最初期段階でドライサンディングに限って利用して欲しい。バフがけ前の最終のウェット・サンディングは必ず手作業でやること。どんなに極細のサンド・ペーパでもランダム・オービタル・サンダーはサンディングをするとフィニッシュに傷を残してしまうのだ。パワー・サンダーは動作が速いので仕上がりが非常に早い、だから、盛り上がった部分では硬化したフィニッシュにも深い傷を作ってしまう。
 ランダム・オービタル・サンダーでのドライ・サンディングには、フック・アンド・ループ式のフリカット・サンド・ペーパの220番から320番を使う。320番のペーパはフィニッシュのコーティングを平らにするのに使う。ラッカーの削り粉を吹き飛ばしたり、吸引したりして表面をきれいに保ち頻繁にサンド・ペーパを取り替えよう。