Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Scuff sanding
 スカッフサンディングという用語は、フィニッシュの上の小さな突起(木の繊維の浮き上がり、気泡が原因であったり、ゴミが原因であったりするフィニッシュ上の小さな硬い粒)を素早く軽いドライ・サンディングで取り除く工程において使用される言葉である。最初の2度のシーラによるコートの後、あるいはウォッシュ・コートの後でカラーリングやトップコートの前などに、通常我々は軽くスカッフ・サンディングをしている。6回から8回のカラー・コート・フィニッシングのスケジュールを組んだ場合は、3回目と4回目のコートの間にさらにスカッフ・サンディングをおこなっている。220番から320番のペーパによるスカッフ・サンディング時の傷はラッカー・コートがしっかりできれば溶け込むし、最終の磨きでさらに目立たなくなっていく。最終コート後にスカッフ・サンディングをしてはいけない。後をフォローするコーティングが無いので、傷は最終の磨きをしても見えてしまうからだ。
 スカッフ・サンディングは、レベル・サンディングではないのだが、塗膜は充分にあった方がよい。時々、スカッフ・サンディングをやりすぎると塗面をだめにしてしまうし、高い(出っ張った)ほとんどの部分を平らにしてしまう。スカッフ・サンディングではフィニッシュの低い部分の輝きを失わせる必要はないはずだ。スカッフ・サンディングには、木目(導管)をしっかりつぶして(目止めして)しっかり乾いた状態でおこなうこと。そして、ウォッシュ・コートの下までサンディングをしないように充分気をつけること!

Level sanding
 スカッフ・サンディングとは異なり、レベル・サンディングはフィニッシュやその表面を削るものである。埋められた木目(導管)の上の干からびたラッカーの低い、輝いている小さな窪みも含むのだ。通常220番から320番のフリカット・ペーパでドライでレベル・サンディングを行うが、バフィング前に行う極細のウェット・サンディングでも勿論平らな面を作り出すことはできる。勿論、充分な塗面が出来上がるまではレベル・サンディングはできない。通常は4回のクリア・コートの後に行うが、塗料の成分やフィニッシュの粘性によって左右される。ウェットでもドライでもレベル・サンディングは以下の作業段階の後におこなう。
・カラー・コートやサンバースト・コートを受けて、程よい平面を出すために少なくとも 4回のクリアコートの後に行うべきである。220番から320番のドライ・サンディング を行う。  
・6〜8回のコーティング・スケジュールの最後のビルド・コートの後、フロー・コート の前。最終コートに対して、良く薄められたコート(2度行う場合もある)でフィニ  ッシュの擦り傷を溶かし、傷にしみ込ませる。この段階では320番より細かい番手でド ライ・サンディングが通常行われる。さらに言えば、600番位で行うのが良い。フロー ・コートでは時としてウェット・サンディングが不要な場合もあるくらい上手くいくこ ともある。そんなときは直接バフィングに移行することができる。
・ファイナル・コートの硬化後。600番かそれ以上細かい番手のウェット・サンディング。 潤滑剤として水を用いる。