Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Step4:Filling the grain
 ペーストフィラー、ポアフィラー、グレインフィラー、グレインウッドフィラーは同じ働きをするが、名前が異なるものである。これらの強く、縮まないペーストは、導管の開いた木の表面に延ばされ、拭き取られ、乾かされると凸凹に対して力を発揮する。硬化したグレインフィラーはフィニッシュコートを施すための表面に滑らかさをもたらしてくれる。オイルベース或いはウォーターベース、どちらを選んでも良い。(Chapter2を参照)
 木片を観察すると、開いた気孔(木目)は陰によって暗く見える。こういった理由から、木地は木地自身よりも暗いグレインフィラーで木目を埋めると、より自然に見えるのだ。充分に暗い色にならなかったら、ウッドフィラーのミディアムから明るい色にかけての色を少しずつ足していくことだ。
 
Applying grainfiller
 アッシュ、ローズウッド、マホガニー、ウォルナットなどは、フィラーを使わないと表面、塗装面を平滑にできない木目の開いた木材である。木地の木目を埋めることもできるし、ウォッシュコートの上から埋めることもできる。密で堅い毛のハケか布きれでグレインフィラーを塗り広げる。木目をフィラーでパックする。そして、木目に入っているフィラーを引きずり出さないように、表面から余分なフィラーを取る。木目に入ったフィラーを動かさずに表面から余分なフィラーを取り除くには、クレジットカードが具合の良いヘラとなる。ウォーターベースは特にそうだが、どんなフィラーでも、フィラーが硬化する前に、素早く拭き取れる範囲にだけ塗ること。硬化したフィラーは扱いにくいので、木目の中にだけフィラーを埋めるようにしたい。

 Slush filling
 薄く柔らかいコーティングで作業を始め、その後、グレインフィラーでもう一度作業をするフィニッシャーもいる。この塗料は、フィラーを薄め液で3:1から1:1位に薄めたものである。スラッシュフィラーは深い浸透力を保証するし、完璧な仕事をし、収縮の少ないフィラーである。スラッシュフィラーは、溶剤が抜けて乾くのに少なくとも30分かかる。その後、ノーマルのグレインフィラーを施すことができる。

 Removing residue
 余分なフィラーを掻き取るわけだが、全てを掻き取れるわけではない。表面に残っているグレインフィラーの残りを素早く取り去る。研磨剤でない、古い黄麻布やチーズクロスなどの目の粗い素材や、スコッチ・ブライト・ナイロンパッドなどを用いる。木目から乾いたフィラーが出てこない程度に木目に対して交差させて用いる。表面にシミや汚れが残らなくなるまで拭う。最も良いのは、フィラーが乾く前に取り除くことだ。そうすれば、後は軽いサンディングですむ。木地までのサンディングによる危険性を減らすことができる。
 ドロッとしたのが、固まり始めたとき(5分から15分位)が、オイルベースのフィラーを表面から取り除くのに適したタイミングだ。もし、広い範囲を目止めしようとしたり、余分なフィラーを拭き取る前に乾いてしまったら、乾いた布だけではフィラーはもう拭き取れないだろう。
もしこんなことになってしまったら、リネンの布か、ファイン(グレー)スコッチ・ブライトのパッドをナフサで軽く湿らせ、丁寧に拭ってやることだ。こうすることで、表面に付着しているフィラーは溶けるだろう。そして、通常、木目からはフィラーを引きずり出さない筈である。
 ウォーターベースフィラーは、急いで取り除くこと。乾くのを待つ必要は、ない。あなたが、がんばって処理しようとするよりも早く乾いてしまう。ウォーターベースフィラーでは、ドロッとし始めが、もう既に乾燥を意味しているのだ。要するに、拭き取ることで余分なフィラーを取り除くには遅すぎるのだ。硬化してしまったら、布で完全にきれいに表面からフィラーを拭き取ることはできない。水で湿らせた布を使うことで幸運をつかめるかもしれない。一度に剥がす範囲とすると、6インチ四方か、ちょっと小さい位がよい。それくらいだったら、あなたの処理速度より乾くのが速いということはない。ポンプ・スプレーの容器を掃除して、お湯を満たす。ファイン(グレー)スコッチ・ブライト・パッドにさっと吹きかけ。フィラーを動かし(取り除き)復活させるのに使いなさい。一度硬化したウォーターベースフィラーの余分をサンディングすることを考えれば、作業は手早くできるはずだ。
 どちらのタイプもすっかり乾いたら、220番のフリカットのペーパでウォッシュコートの表面のカス・ゴミを軽くサンディングしておこう。ウォッシュコートを突き通してサンディングしてはいけない。新しい木目(導管)が開いてしまうし、それを埋め直す作業もしなければならないことになる。ここであなたのやるべきことは、動く段階のうちに布を使ってフィラーを充分に拭き取ることだ。それが最小のサンディング、あるいはサンディング不要ということにもつながるのだ。