Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Step8:Shading,Sunbursting,Toning,and Touch Up(optional)
 Step2が木地に透明なステインを施すためのステップであり、Step7が単色を塗るステップであるのに対して、Step8はファイナルトップコートが施される前の第3の方法について述べるステップである。ステインを混ぜたり、ピグメントを混ぜたり、クリアフィニッシュ(通常ラッカー)に両方を直接入れたりした陰影剤や色調剤を使うことによって、あなたは透明、半透明の両方のフィニッシュを成し遂げることができる。ウォッシュコートやシーラーコートの上、平滑になったラッカーの表面に陰影剤や色調剤はスプレーされる。このステップは、完全なナチュラルフィニッシュや早い段階で色が施される場合は飛ばされることになる。
 色調剤や陰影剤の透明性や強さに頼るにせよ頼らないにせよ、ピグメントが色調剤や陰影剤に色付けすることを助けるにせよ助けないにせよ、ラッカー色調剤と陰影剤は木を隠す。最も透明性が高くても色調剤と陰影剤は、ある程度木を隠す。それは色が木に入り込むというよりも、むしろ木の表面に留まるからだ。もちろん、もしあなたが木地に早い段階でアルコールステインを施したとしても、シーラーやトップコートフィニッシュに使われている溶剤によって、陰影剤や色調剤の色成分の幾分かは木の表面から離れる。そしていくらか塗装を濁らせる。
 ラッカー陰影剤は、サンバーストを完成させるためにここで施すことができるし、Step2で始めたサンバーストを増し完成させることができる。陰影とサンバースティングの作業段階は、時々入れ替えられて行われる。楽器を構成する一部の作業でしかないのだが、サンバーストは実際に陰影剤や色調剤のスプレーの結果である。ギター製作者は、コーナーや曲面、ペグヘッド、ネックの付け根、装飾部分へのアクセントとして、陰影剤や色調剤としてスプレーする。実際、家具職人が陰影剤を利用するとき、「サンバースティング」ではなく「ハイライトニング」と呼ぶ。サンバースティングという言葉は、ギターやマンドリンの表面の明暗の陰影や色調を表現するために、(ギブソンの様な)マンドリンやギターフィニッシャーによって新しく作られ、使われてきた言葉であると考えられる。サンバーストは楽器の前面、表面にスプレーされるのが最も一般的である。しかし、サイドやバック、ネックの部分にも同様にサンバーストを施す製造者もいる。このような、全体にサンバーストを行う例としては、1950年代を通してギブソンがスプレーをしたES-350スイッチマスターの様なモデルが、素敵なタバコサンバーストとして挙げられる。