Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

 このステップでの「全体に」施されるサンバーストは、Step2で施された木地に直接施されたサンバーストとは異なるタイプのものである。どちらのタイプも、スプレーされ、同じ色を使っても、そして両方のバージョンが伝統的なサンバーストのアプローチとして真に迫っていたとしても、だ。
 当然、1920年代は手作業によるサンバーストであり、1930年代初期の着色方法も手作業であったと考えられる。しかし、現代の多くのサンバーストはこの段階で作られる(仕上げられる)。以下の例を含む:1930年代から1950年代にかけての贅沢でカラフルなギブソンのサンバースト、50年代末のレスポールに利用された、より繊細な透明なチェリーサンバースト、ギブソンの70年代のフィニッシュを思い出させる、ちょっと不透明なサンバースト、それからあまり高価ではないモデルに使われているギブソンの工場でのフィニッシュ。これらの最近のサンバーストのいくつかは、悪い出来映えではないのだが、早期のビンテージギブソンのフィニッシュ、あるいはナッシュビルやモンタナのギブソンカスタムショップで作られるフィニッシュの透明性や美しさに欠けている。この理由は、シーラーコートの上に、いつ色が施されるか、(色は木目を冴えなくする傾向にある)特にいつピグメントが施されるかによる。
 この段階でのサンバーストは木地の段階よりも施しやすい。それは、上に色をスプレーするためのクリアベースコートが既にあるからだ。たとえ木目が浮き、サンディングをあなたがおこなっても、木地の繊維は選ばれたステインとピグメントのために、選ばれた場面が与えられる(適材適所)。凝縮されているので、選ばれた色はトップコートの溶剤によって溶液になったとき、小さな暗い点々の原因になる。これはとりわけアルコールステインにおいて真実である。しかし、バリアコートやウォッシュコート(step3と5を参照)によって、トップコートから保護されていない場合、水性ステインでも小さな範囲(程度)で起こり得る。クリアベースなら、サンディングとエアブラシのスポットスプレーによって、あるいは、溶剤で湿らせた布で不要な色を拭き取ることによって、ミスを直すことができる。リペアのしやすさと早さは、多くのメーカーのサンバーストが木地にする代わりにクリアベースコートの上にスプレーされるかに関わってくる。
 Step2で早期に施されるステインをさらに増すために、サンバーストはここで施すことができる。2つの段階で着色するには、いくつか理由がある。

・バーストの端は、着色された陰影剤をシーラーの上にスプレーすることで、より暗くす ることができる。シーラーの上の陰影は着色のためには望ましい。それは木地が色を吸 い取る傾向にあるからだ。
・着色の段階を通して、接着剤の跡や他の傷跡が見えてくるが、ラッカー陰影剤でカバー することができる。これは、不都合が生じたり、木を接着剤で直すリペア作業が生じた りしたとき、直すチャンスを与えてくれるので、製造過程において重要である。
・黄色や早い段階でのいくつかのサンバーストカラーによって着色されたとき、あなたは 見た目の深さを得ることができる。それから、シュラック、クリアラッカー、サンディ ングシーラーなどによる2度のシールコートで、それをプロテクトする。そして陰影剤 としてのより暗い茶色や黒で仕上げる。

 ラッカー色調剤は、今日、ギターに対する全体の色合いを与えるものとして利用される。PRS、ブライアン・ムーア、パトリック・イーグル、それからたくさんのメーカーの外観を作り上げている。色調剤によって、ギブソンSGのシースルーチェリーレッド;60年代初期のギブソンハミングバードのネック、バック、サイド;シースルーのPRSのボディカラーリング;アップルに加えてキャンディアップルレッド、などの複製をすることもできる。あらかじめ色をスプレーして染めることで、アンティークアンバーの色調剤は、飾り気のない白のバインディングに年代を経たビンテージの外観を与えてくれる。また、あなたを1956年に引き戻してくれるゴールドトップフィニッシュの複製も作れる。
 多くの製造業者は、ビンテージアンバーの外観を手に入れるために、フラットトップギターのスプルースの表面(トップ)にStep8を利用している。またこの段階で、サンディングのし過ぎによるタッチアップのリペアをする必要があるかもしれないし、他の段階で施した着色をあなたの好みに応じて軽く調整する必要があるかもしれない。