Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Step10:Final Sanding and Rubbing Out(ファイナルサンディングとラビング)
 持てる技術を駆使し、Chpter 5,6と8に紹介した道具と材料を使い、硬化のための最低1週間(2から3週間ならさらによい)の後、ファイナルグロスラッカーコートをスムーズに、鈍く、風格のある光沢にするためにサンディングをおこなう。この段階では、消し去るのに、さらなるサンディングやバフィングを必要とするような傷を簡単に付けてしまいがちである。最悪のシナリオは、傷を溶かし、フィニッシュがバフィングに耐えるだけの十分な厚みをもたせるため、あなたは作業を後戻りして、更にラッカーをスプレーすることになる。だから伝統的なCAMIグレードのウエットオアドライのペーパを使っているのなら、最低でも600番で、P-グレードのペーパーを使っているのならP-800番でサンディングをおこなう。ウォーターベースラッカーでは、1200番のユニグリッドかそれ以上の番手で水研ぎを始める(我々は2000番に直接行く)。
 (粗い番手を使うことを除いて)傷ができる主な原因(理由)は、フィニッシャーがサンドペーパの目詰まりをこまめに掃除しないことから起こるのである!水、ナフサ、あるいは鉱物油を潤滑剤としてウエットサンディングに利用することによって、目詰まりからサンドペーパを守ること。この本の最初の方で、我々は水を勧めた。それは発火を引き起こすことと、石油ベースの溶剤の毒性がないからだ。多くの製造会社のフィニッシャーは水を避ける。それは木にしみ込むという傾向があるからだ。木にしみ込んだ水は、穴(ピックアップキャビティー、木の末端)や穴の周囲のラッカーを持ち上げる原因となるからだ。しかし、ナフサや鉱物油もまた液体であり、問題の原因となり得るのだ。ベストなアドバイスは、さらされた穴やさらされた部分からフィニッシュの下に入り込むあらゆる湿気の要因を排除することだ。しばしば小さな穴は先行する作業段階で1回かそれ以上埋められるし、チューニングキーホールの穴のように大きな穴は、フィニッシュ剤が穴の中まで噴かれるはずだ。ウエットサンディングから未加工の木地を保護する手段をあなたはしっかりととることができるはずだ。少量の液体洗剤をお湯で溶いたものが、ウオーターベースラッカーのウェットサンディングのための最良の液体となる。

Buffing(バフィング)
 ウェットサンディングが完了したら、Chpter8のアドバイスに従って、フィニッシュにバフがけをする。バフィングによる貫通を防ぐための十分な厚さがフィニッシュにある限り、バフィングはフィニッシュ作業の中で、最も易しく楽しめるものである。