Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Air Pressure
 正しい空気圧を知ると言うことは、適正な霧を吹くために重要である。High air pressure(50psiから60psi)で吹く霧はギターの上に何をスプレーするにしろ、低い空気圧で作業するのよりも仕上がりのランクが上になる。High air pressureはラッカーような高粘度の物よりも、ステインの様な軽い塗料を噴くのに適している。ラッカーはギターの表面に届く前に空気過多になって乾いてしまう。:これをフロスティングとかドライ・スプレーと呼んでいる。また、ラッカーの様な重い塗料は高圧の空気の流れが水面に吹き付ける風のような働きをしてしまう。空気がラッカーを押して、峰というか、さざ波の様な盛り上がりを作り、乾燥してもそれらが残ってしまうのだ。ウォータ・ベース・ラッカーはこの例から除外される。ニトロ・セルロース・ラッカーとは違い高圧で噴くのがベストである。
 Low air pressure(15psiから25psi)はエア・ブラッシングとタッチ・アップのためのものだ。勿論、低圧でトップコートを噴くこともできるが、多くのプロはしない。低圧でラッカーをスプレーしてみて、そして結果が良かったら以下の2点に注意してみよう。それはラッカーのブランドに依っているという点と、その粘度に依っているという点である。低圧で塗料の霧状になることが上手くいかないことによる、望ましくない結果としては「柚子肌」というのがある。スプレー・ガンの先に塗料が積み重なり、ツバを吐くように塗料を噴く、また、勢いが弱いので洋ナシのようなスプレーのパターンになる。
 我々は35psiでトップコートを噴くことを勧める。それから、50psiから60psiでは、塗料に合わせてフルード・ニードルを絞り込むようにしている。初心者はどんな塗料でも、まず35psiで始めることを勧める。スプレーイングの一般的なルールは、塗料が気化することのできる最低限の空気圧でスプレーすることである。だから、低圧で始めて「柚子肌」(でこぼこ)になっていたら圧を少しずつ高くしていくことである。