Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

 Examples of colored finishes applied at Step8(ステップ8で施されるカラーフィニッシュの例)○レスポールにおける黄色のラッカー色調ベースコートとレッドサンバースト。
ギブソン、エピフォン、ギルド、グレッチ、その他のサンバーストの大部分(ラッカー 色調剤とラッカー陰影剤による楽器の着色)。
○PRSのボディカラーリング・・・色調剤はここでスプレーする。Step2でPRSタイプの ギターに施したトップステインは、この段階でサンバーストを作り出すために施す透明 の色調剤でバーストの効果を増大させる。
○いくつかの現代的な、ビンテージグレッチやビンテージギブソンの複製と呼ぶにふさわ しい透明な着色されたフィニッシュ。オリジナルは本当はStep2の様に木地に染められ ている。しかし、現代の多くの製造工場では、この段階で色づけをして複製している。 そうしないと求める外観にならないからだ。
○Step2で施された透明に染められたサンバーストは、この段階で色を整えたり、リペア したり、色を増すことが可能である。
○64年以前のフェンダーの2トーンあるいは3トーンのバースト。黄色のステインがStep2 で施されたとしても、赤と茶は今ここでおこなうべきである。
○1964年以降のフェンダーの3トーンサンバーストは、全てミルキーイエローのベース コートを持っていて、この段階でそれは施される。

 Making lacquer shaders and toners (ラッカー陰影剤と色調剤の作製)
 クリアラッカーやほかのクリアトップコート(シュラックやウォーターベースフィニッシュなど)に適切な着色剤を加えることで、ラッカー陰影剤と色調剤を作る。以下の着色剤の一つを使う(Chapter3で詳細を述べている

 NGR stain  NGRstainは通常の染料の強さで混ぜると、薄められていないクリアラッカーに対して上限、1:1の割合で加えることができる。NGRstainはそれ自身の溶剤の一つとしてグリコールエーテルを使う。グリコールエーテルはラッカー薄め液の代わりに使うことができる。混ぜることによる不安定さ、あるいはラッカーの乾燥に対する特性を変えずに、着色と薄めることの両方ができる。とは言っても、グリコールエーテルはリターダーである。NGRstainの30%を越えるとラッカーの乾燥時間をかなり遅らせる・・・おそらく丸一日かそれ以上。

Alcohol stain  (通常粉末である;Chapter8を参照)アルコールステインはラッカーに加えることができる。しかし、もしステインがストレートアルコールステインであるなら(通常はグリコールエーテルを含まないメタノールである)、もしあなたがラッカーに10%以上のステインを加えたならば、ラッカーの乾燥特性を不安定にする危険性がある。粉状のアルコールステインはNGR薄め液に溶かすことができるので、ラッカーに混ぜるよりは良い。

Liquid universal concentrated dye stain 液体万能濃縮ダイ・ステインは、あなたの好みの色を得るのに沢山の量を必要としないくらい強力な染料なので、陰影剤や色調剤として最良の選択である。グリコールエーテルを含んでいるが、さほど科学的な変化は進行しない。限界まで程良い位にラッカーに加える。染料業界の中では、このタイプの液体濃縮染料は、ソルベント・ダイ、メタライズド・アゾ染料、ネロソール、オラソールなど、別の名前で呼ばれている。

Traditional lacquer toners 伝統的なラッカートナー(色調剤)は、以下のように混ぜられる:
2と1/2パイントのクリアラッカー、5パイントのラッカー薄め液かアセトン、1/2パイントの液体濃縮染料。(1パイント=0,47?)この比率で、ギブソンやギルドや他の工場内で利用される典型的な透明陰影剤ができる。混ぜた後で、あなたはレギュラーのラッカー薄め液で薄めすぎたと思うかもしれない。カラーコートは着色をするためだけのものであり、層(塗膜)を作るためのものではない。だから、薄いままで良いのだ。この段階で陰影剤や色調剤を使う前に、常に色を安定させなさい。特にスプレーの前に。もちろん、ガンとカップは完全にきれいにしておかなければならないし、スプレーガンのサイフォンチューブにはメッシュのストレーナをつけること。

Mixing a strong shader (強い陰影剤を作る)
 あなたの目標が、薄いフィニッシュではあるが強い色である、ということならば、ノーマルなラッカー陰影剤よりも強く混ぜること。染料を多めにし、クリアラッカーを減らす。まず、端材で試すこと。NGR染料の中で、アルコールに溶けた色は、クリアトップコートの中に浮き上がる(侵入していく)ので、透明感を濁らせたり、色を変化させたり、白のバインディングに、滲み込んだりする。強く薄い陰影剤は様々な方法で作られる:

○半分の量のNGR薄め液で粉状の染料を混ぜる。力を弱くするために後からさらに薄め 液を加えることができる。
○ラッカーにNGR染料を加える代わりに、順番を逆にしてNGR染料に少量のラッカーを 加える。混合を得るために、丁度の量を加えるために、誰かに手助けしてもらい、入れ すぎないようにする。
○粉末から混成されたNGRやアルコール・ステインの代わりに、液体濃縮染料を使う。 少量で充分。
○NGR染料にラッカーを加える代わりに、結合材(つなぎ)として、少量のシュラック を加える。シュラックは少量がラッカーコートの間にサンドイッチされる。
○補足すると、暗くするためにラッカーに少量のピグメント(黒かダークブラウンの液体 ピグメント)を加えるとよい。でも、ストレートステインよりもピグメントを使ったと いう見栄えになる。

Choosing the right spray guns for shading and toning(シェーディングとトーニングのガン)
 陰影とサンバーステイングに最適なスプレーガンは、通常1パイントカップの容量で用いられる小さめのjumb gunである(Chapter4を参照)。あなたはこのjumb gunで色調剤をスプレーすることもできるが、幅広い塗面を形成できるので、大容量のガンの方がベストである。サンディングしすぎによる小さな部分のタッチアップにはエアブラシが本当に卓越している。だが、サンバースティングにエアブラシを利用するフィニッシャーもいる。しかし、エアブラシの射出は小さい。そして、エアブラシ自体のサイズが小さく軽量なので、手元がブレやすい。すると、比較的広い範囲に均等に塗装しようとすると難しいことになる。また、エアブラシは容器に沢山の塗料を入れることができないので、頻繁に注ぎ足すことになる。これはサンバーストを不均一にして時間を浪費することになる。