Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Avoiding blushing(恥をかかないために)
 リターダとリターダ・シンナ(Butiyl Cellosolveは強力なリターダだ)は暑くて湿気のある状況やスプレー・ガンから水分が出された時にラッカーが恥をかかない(失敗しない)ように利用される。失敗はラッカーの中に水分(水蒸気)が混じったときに起こる。そして、フィニッシュに細かい靄のような曇りがあらわれる原因となる。リターダはラッカーの乾燥を遅らせることで水分(水蒸気)が抜けやすくさせるのだ。リターダが既に混ぜられている「リターダ・シンナー」をお勧めする。
 ラッカー製造業者はラッカーやサンディング・シーラを薄める前に薄め液にリターダを加えることを勧めている。リターダは、既に起きてしまった失敗を上手くおさめるのにも利用される。失敗した範囲を包み込むのに足りるだけの少量のリターダのライトコートをスプレーする。リターダは水分が逃げるのに充分なくらいラッカーを柔らかくしてくれる。

 薄め液に対して上限10%までリターダを加える(自分自身のリターダ・シンナーを作ってみよう)。そして、ラッカーやサンディング・シーラに一般的な比率で使ってみることだ。あなたの作り出した比率を確実なものとするために、スクラップの木で乾燥時間をテストすることだ。多分コートとコートの間に4時間から8時間くらいの乾燥時間を必要とするだろう。それでもサンディングするのに充分なくらい乾燥するのに一晩はかからないはずだ。
 ウォータ・ベース・ラッカーは上記のことが滅多に起こらない。起きたとしてもリターダを必要とせずにウォータ・ベース・ラッカー自身が失敗を挽回してくれる。リターダは乾燥時間を延ばしたい時にだけ使われる。