Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

高田渡

亡くなったそうです。4月16日、公演先の北海道で。まあ、昨年だったかNHKの番組の中で、ステージの上で寝てしまう様子が写されていて、相変わらずだなあ、と思っていましたが・・・。
初めて見たのは、TVKの「ヤングインパルス」でした。生放送で「お○○こ」を2度ほど言って、「生放送ですから、止めるわけにはいかないわけで・・・えー、えー、続けますが・・・。」と言っておもむろに次の歌を歌い出しました。「火吹き竹」や「ものもらい」「わたしの青空」なんかが好きでした。「私の青空」は高校生の時、文化祭で歌ったような覚えもあります。確か、息子さんが生まれたばかりだったような覚えがあります。30年位前の話です。
独特のモノの見方を学習しました。フィンガーピッキングのお手本でした。詩というモノが結構影響力あるんもんなんだ、と言うことも教えてくれました。
当時、音楽之友社だったと思うんですが、フォークシンガーの個人別のムックが出ていて、吉田拓郎とか加川良とか、300円位で代表曲が数曲とエッセイみたいなのが載っていて。高田渡も当然ありました。確かその中で彼は自分の死ぬときの様子を書いていて、次のような感じだったと思います。
「未来都市のような東京で、真冬にライブハウスで彼は歌います。かなり貧乏していて、酒を飲むとお金は無くなる。外に出ると雪が降っていて、小さな彼は寒さに耐えながら、どこかの玄関先で小さな身体を、さらに小さく丸めて、息を引き取る。彼の背中にはさらに雪が降り積もっていく。やがて雪に彼の身体は埋もれて、どこに彼の身体があるのか解らなくなる。」
それにしても、まだ50代。私より10歳ほど年上なだけなのに。
めちゃくちゃ忙しいのですが、どうしても高田渡に関して書いておきたかったので。メールのまとめてリプライをして、HPの写真だけ変えて、これを書きました。また、書類作成のため深く深く潜航します。