Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

金木犀

少し強い風が吹くと、どこからか金木犀の香りが漂ってきます。ああ、今年もこの季節になったのだなぁ。以前の家には巨大な金木犀があり、その近くに車を止めておくと翌朝には金木犀の花だらけになっていたということが何度もありました。自分で枇杷の木や柿の木、小梅などを植え、季節になると庭でとれた果物を食べました。そうそうユスラウメもありました。*1なかなか良い家でしたが高くて買えませんでした。今の家はご存じの通り目の前が田圃です。北側は道路に面していて、ショーウィンドウまで付いている素敵な家です。どちらの家が気に入っているかと言えば現在の家ですね。何せ作業スペースが確保できるという点が素晴らしい。敷地自体は50坪ちょっとですが、昭和の規格で建ててあるのでほぼ敷地一杯に建物が建っています。ですから庭と呼べるほどのスペースは無いのです。それでも都内の一戸建てに比べれば草花を植えるスペースはあると思います。それでも、この季節になり金木犀の香りが漂うと以前の家を思い出しますね。甘い香りに過去を思い出すのは日本人の証拠です。古くは「源氏物語」に「橘の香り」という言葉が何度と無く出てきます。この言葉が出てくるときには必ず過去のこと、とりわけ過去の女性のことを思い出すのですね。また、「土左日記」で有名な紀貫之の短歌は梅の花ですが過去の事柄に繋がります。このように香りと記憶はワンセットなのですね。
はい、今日の国語の時間はコレで終わりです。また明日会いましょう。

*1:ユスラウメってATOKで変換させると色々な字があるんですね。