Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

リペア第2弾は

これも去年から預かりっぱなしだったYAMAHAのSGです。
謎の指板浮き上がり状態です。
持ち主は、かの「スパッツ」のドラマーであり、
最近はビートルズも叩くというMr.G氏です。
oyoyo氏経由で我が家に来てからもう一年近く。
で、まぁ状況を細かく見ると・・・。

このように高音側の指板が浮き上がっております。
浮き上がり方も5から7フレット辺りがかなり浮いている状態。
では、低音弦の側はどうかというと・・・。

こんな感じ。5フレットあたりでしょうか。
意外に浮いていない。
こんな現状から、当初、ネックがねじれているのかなぁと思っていました。
ですから最悪の場合、指板を剥がしてネックを修正して、指板を作り直して・・・。
こりゃあ大変だわい!と思っていました。
ところが、弦を弛めてトラスロッドを何気なく回そうとすると回らない!
締め上げる方向へも、弛める方向へも回らない!
なんじゃこりゃあ?
で、気合いを入れて弛める方向へ回すと、回った!
ヘキサゴンレンチの傷が付いちゃった!やばい!

ま、弛めよう・・・。トラスロッドカバーで隠れるし・・・。
ユルユルになるまでトラスロッドを弛め、指板を見ると、ありゃ!
平らになっている!正確には真っ平らではないでのですが、平らになっている。
ストレートエッジを当てるとかすかに5から7フレット辺りが浮いていますが、
圧着すれば何とかなるレベル。ラッキー!
恐らく、原因はトラスロッドの回し過ぎかも?
時計回りに締めますから、締めすぎたトラスロッドにつられて、
指板が高音弦側から剥がれ始めたのかも。
その証拠に、指板のナット付近と12フレット以上の部分は剥がれていません。
修理の方向も自ずと見えてきたように思います。
先ずは、高音弦側のバインディング剥がしからですね。