これも去年から預かりっぱなしだったYAMAHAのSGです。
謎の指板浮き上がり状態です。
持ち主は、かの「スパッツ」のドラマーであり、
最近はビートルズも叩くというMr.G氏です。
oyoyo氏経由で我が家に来てからもう一年近く。
で、まぁ状況を細かく見ると・・・。
このように高音側の指板が浮き上がっております。
浮き上がり方も5から7フレット辺りがかなり浮いている状態。
では、低音弦の側はどうかというと・・・。
こんな感じ。5フレットあたりでしょうか。
意外に浮いていない。
こんな現状から、当初、ネックがねじれているのかなぁと思っていました。
ですから最悪の場合、指板を剥がしてネックを修正して、指板を作り直して・・・。
こりゃあ大変だわい!と思っていました。
ところが、弦を弛めてトラスロッドを何気なく回そうとすると回らない!
締め上げる方向へも、弛める方向へも回らない!
なんじゃこりゃあ?
で、気合いを入れて弛める方向へ回すと、回った!
ヘキサゴンレンチの傷が付いちゃった!やばい!
ま、弛めよう・・・。トラスロッドカバーで隠れるし・・・。
ユルユルになるまでトラスロッドを弛め、指板を見ると、ありゃ!
平らになっている!正確には真っ平らではないでのですが、平らになっている。
ストレートエッジを当てるとかすかに5から7フレット辺りが浮いていますが、
圧着すれば何とかなるレベル。ラッキー!
恐らく、原因はトラスロッドの回し過ぎかも?
時計回りに締めますから、締めすぎたトラスロッドにつられて、
指板が高音弦側から剥がれ始めたのかも。
その証拠に、指板のナット付近と12フレット以上の部分は剥がれていません。
修理の方向も自ずと見えてきたように思います。
先ずは、高音弦側のバインディング剥がしからですね。