Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Power Sanders
 パワー・サンダはサンディングにおいて重要な役割を果たす。腕の良い職人はフィニッシングと同じくらい木地準備が素早いし、ギター・フィニッシングの骨の折れる仕事を終わらせるのも早い。だが、その使い方が不適切であれば、それらの工具はフィニッシュを破壊する。楽器の製作者はその作業をするときに、一般的にオービタル・サンダーかランダム・オービタル・サンダーを使う。大きなエア・コンプレッサを利用できるプロはDAサンダーというエアツールをよく使う。
 パワー・サンダは広大な平面をサンディングするのにスピード・アップが期待できる。しかし、適切な処置(用い方)をしなければ、少々攻撃的すぎる。つまり、必要以上にマテリアルを簡単に削り取ってしまうからだ。オービタル・サンダーはランダム・オービタル・サンダーよりも目立つ傷を残す。ランダム・オービタル・サンダーも気づかない傷を沢山つけるが、そのそばから傷を消し、また傷をつける、そしてファイン・グリッドのヤスリのように削りかすを作り続ける。デュアル・アクション(DA)のサンダーは、傷つける量が少なく、よりパワフルである。

Orbital sanders
 オービタル・サンダーは「振動式」あるいは「ジルバ式」サンダーの初期のものに含まれる。これらは、モータのシャフト上に偏心的なオモリを持っている。だから、パッドは小さな円軌道を描く。そして、振動を減らすためのカウンター・バランスが組み込まれている。サンディング・パッドは四角か長方形で、それらは互いに交換できない。ラバーパッドがクッション材になっており、サンド・ペーパは底面にクリップ止めされる。

Random-orbit sanders
 ランダム・オービタル・サンダーは普通のオービタル・サンダーよりも楽器製作の作業に適している。多くの職人には未だに目新しい物かもしれないが、ランダム・オービタル・サンダーは電動の木工工具であるが、自動車の塗装工に、ここ10年くらいDAエア・サンダーに代わって使われてきたものだ。オービタル・サンダーのようにランダム・オービタル・サンダーも小さな円パターンでサンディングを行う。オービタル・アクションでできた円形のマークを消しながら、あるいは目に見える小さな傷を消しながら、円形のサンディング・パッドは一定のスロー・アクションで動く。パッドが素早く回転し続けることにより、削り取っていくのだが、丁寧なゆっくりした動作で、作業することが大切である。
 ペーパは圧着式のもの、フック・アンド・ループ(ベルクロ)式のもの、両方がある。いくつかのモデルには集塵機能が付いている。小さな工房には電気式のランダム・オービタル・サンダーを勧める。

DA sanders
 ランダム・オービタル・サンダーに似ており、DAサンダーも平面を出す作業ができる。そして、勿論平らな平面でも良い働きをしてくれる。DAサンダーは早くであれゆっくりであれ十分なスピードと十分なパワーで作業してくれる。速いスピードではランダム・オービタル・サンダーよりも攻撃的である。だからラフな状態のカーブ・トップを簡単にスムーズにしてしまう。あなたの工房で重要な工具になるはずである。
 DAサンダーはランダム・オービタル・サンダーに影響を受けているはずである。というのも、非常に似た動きをするからだ。DAサンダーの欠点は、そして木工工房であまりDAサンダーを目にしない理由は、動かすために非常に多量のエアを必要とするからだ。(最低でも3馬力のコンプレッサが必要である)DAサンダーを一定に動かし続けるのに適したコンプレッサであれば、沢山のサンディングをこなすことができる。一般的な小さな工房について考えると、コンプレッサは少々離れたところに設置すべきだ。(コンプレッサの騒音は堪えられないものだ)