Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

CHAPTER8
Sanding and Buffing Techniques

 木に対するサンディングとフィニッシュに対するサンディング、それから最終コートのバフィングなどに関するちょっとした技法を以下にまとめる。サンディングとバフィングは根気と細部への注意を必要とし、その点においてプロとアマの差が見た目となってすぐに解ってしまう。だから、どの様にサンド・ペーパを持つか、サンダーをいつONにし、OFFにするか、といった繊細で面倒な心配事をこの章では述べる。この章を読む前に、Chapter 5の研磨と研磨用具の章をもう一度見ておこう。

Techniques for Sanding Wood
 真の美しい仕上がりというのは、木地仕上げの段階に始まっている。正しく完璧な木のサンディングは少ない時間と、ほんの少しのがんばりで素晴らしい仕上がりへと移行することになるだろう。サンディング・テクニックは、フィニッシュに対しても木に対しても違いはないのだが、ここでは木に対するサンディングの決まり事を幾つか紹介する。

Sand with the grain
 木目の方向に平行にサンディングするというのは常識である。木目に直角にサンディングした木に着色してみれば、その理由は明らかである。木目を横切るようなハンド・サンディングによって木の表面に傷が残り、ランダム・オービタル・サンダーによって渦状の傷が残る。その木に透明、半透明の着色をしてみればそれらの傷は非常に明白になる。木片に木目を横切るサンディングをしてみてから着色してみれば分かることだ。だが、木目を横切るどんな傷でも、すぐに削り落とすことができる。木目に沿ってのサンディングで全く目立たなくなるはずである。
 ハンド・サンディングで浅い角度で木目を横切るのは気にしなくて良い。実際、この方が木目に沿ったサンディングよりも仕事が早い。木の中心を通るように浅い角度で左右にサンディングすると良い。しかし、木目に対して直角に作業してはいけない。蛇足であるが、木目に沿って仕上げのサンディングを行えば様々な角度でついていた傷を消すことができる。