Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

 最初の3つのレシピは基本であり、あなたが何度も何度も使うはずのものである。ペグヘッドの表面を黒く塗るというのは、このセクションの後の方で示される多くのフィニッシングレシピの中の一つのステップである。新鮮な混ぜられたシュラックとアンティーバインディングトナーは、レシピの中の一つのパートとしてやはり必要とされている。

Fresh Mixed Shellac
 フィニッシャーの多くは、フレンチポリッシング、シーリング、ウォッシュコーティング、タッチアップなどを含む様々な作業のためにミックスされた新鮮なシュラックを常備している。新鮮というのは2ヶ月から6ヶ月の間のことを言う。それくらいたった後、新しく1回分をミックスし、古いのを捨てる。4ポンドカットされた1パイントのシュラックは長持ちするだろう。(Chapter1のシュラックのカットをもう一度チェックすること)
 シュラックフレークから始める。どのように判断したらよいか。もしフレークが新鮮ならば、1晩で溶解する。新鮮でなければ、溶解に4日かかる。この場合、あなたのシュラックを捨て、新しいのを手に入れることを考慮すべきである。混合物が端材でテストしたときに、乾かなければ特に考慮すること。
 簡単なやり方だが、目分量で、ざっと3〜4ポンドカットにしたのを我々は使っている。

  ShellacCuts
1ポンドカット  1オンスのドライシュラック+8オンスのアルコール
  2ポンドカット  2オンスのドライシュラック+8オンスのアルコール
  3ポンドカット  3オンスのドライシュラック+8オンスのアルコール
  4ポンドカット  4オンスのドライシュラック+8オンスのアルコール
  5ポンドカット  5オンスのドライシュラック+8オンスのアルコール

RECIPI 1 FRESH MIXED SHELLAC

1. ぴったりとした蓋のあるクリアガラスの入れ物に乾燥したシュラックを入れ、シュラックが落ち着くまで良く振る。振って落ち着かせた後に、容器の半分から3分の2になる位まで乾いたシュラックを入れる。(デジタルスケールで、乾燥状態で約3オンス位の筈だ):結局、良く振って3分の2位にするということ
2.フレークが液面下に沈むまで、そして、フレークの上面から2分の1インチから1インチの間に液面が留まるように変性アルコール(エチルアルコール)を注ぐ。フレークの上面から2分の1インチまで注ぎデジタルスケールで測ると、7.325オンスを指した。このやり方で、ブラッシングやフレンチポリッシングやスプレーなど用途に応じて薄めることのできる3〜4ポンドカットの中程度の濃度のシュラックができる。溶けていないシュラックが容器の底で凝固してしまうのを防ぐために、時々、溶液をかき回すこと。溶ける過程を早めるために、デスクランプなどで間接的に丁寧に温めるのも良い。
3.溶剤になったっものでも乾燥したままでも、冷暗所でシュラックは保存すること。

Antique Binding Toner
 アンティークトナー或いは古び剤というものは、新しい塗装や白すぎるバインディングにビンテージな外観や経年色、琥珀色などをもたらすために使われる、弱く透明な琥珀色のラッカートナーのことである。クリアラッカーに透明な黄色、赤、茶の染料(または、レディメードの琥珀染料)を加えることで作られる。簡単にできるが、プラスティック製の2オンスのミキシングカップで小さなサンプルを作ることで練習を重ねるといいだろう。極めて率直に言えば、我々は、それらしく見えるまでクリアラッカーの中に液体染料を適当に入れているだけだ、それでいいと思っているが、必ずスクラップの上で試してから使うようにしている。
 一旦、透明なラッカー陰影剤を作り始めると、我々はわりとすぐに「ストック」カラーを作れる。黄色と金色が我々の大好きな2色である。金色は黄色と茶色、そして、ほんの少量の赤のコンビネーションである。しかし、やや茶色が強くなる傾向がある。(そうでなければ素晴らしいアンティーカーになるだろう)黄色と金色の色調剤は合わせて素晴らしい色調剤になるのだ。80%の薄め液に対して金色も黄色も10%ずつの割合で混ぜること。もし、素晴らしい黄色と金茶の色調剤ができあがっているのなら、それを是非混ぜてみてほしい。そして、クリアラッカーで薄めて使ってみてほしい。いってみれば、こんなやり方が特別製のアンティークトナーの良い作り方なのだ。