Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

RECIPE 3   BLACKENING THE PEGHEAD FACE

1.まず、ペグヘッドフェイスは滑らかになっているか、そして400番のフリカットサンドペーパーでサンディングが終わっているか。(パールインレイは完全に傷がないようになっているか、でないと染料があらゆる傷を浮き上がらせる)
2.ペグヘッドの側面・裏面、ナットや指板をマスキングする。
3.小さな刷毛か木綿の布きれを用いてパールの周囲のフィラーとペグヘッド全体に黒の染料を塗る。ウォーターベースだったら、何時間も乾かすこと。アルコールまたはラッカーステインを使っているのなら、すぐに次の作業に移ることができる。
4.消しゴムなどでパールの上のステインを掃除する。
5.黒のラッカーを乗せたくないところすべての箇所にマスキングを施す。(パールをそのままにするフィニッシャーもいる。その場合、後でラッカーを削り取る。)ギブソンのクラウンインレイのような大きな部分は、マスキングテープと鋭いラインで簡単にマスキングできる。Gibsonというロゴのように、癖があって繊細なインレイには、フリスケットペーパーを以下のように使う;
    パールインレイの上にフリスケットペーパを置いて、アウトラインを写し取る。
    カッティングマットにフリスケットを移動し、パールのシェイプを切り取る。
    切り取ったものをパールの上に注意深く置く。
    レザーナイフでマスキングテープをカットしたものを使いマスキングすることができるし、ワンピースのマスキングテープでインレイ全体をマスキングすることもできる。
後者の場合、エアブラシか小さなハケで欠けている部分を黒く修正することができる。まず、スクラップで経験すること。
6.黒のラッカーのウエットコートを1回スプレーする。通常、1回のコートで突き板をカバーする。触れられるくらい乾かし、塗料が硬化する前に、(1時間以上はかからない)マスキングテープを剥がす。ラッカーが硬化して作業をするときに剥がれやすくなる前に、パールをスクレーピングするのは容易である。10分から15分くらいでラッカーは縮み始めるが、パールの上と木の上では縮み方が違う。インレイの外周の付近でそれを見ることができる。
7.もしパールインレイをマスキングしなかったのならば、インレイの幅にフィットした幅の道具を使うことでラッカーを削り取る。それは、幅の小さな道具では掻き傷をつけやすいという傾向にあるからだ。
8.何時間も乾かし、黒いラッカーの上にクリアラッカーやウォッシュコートでシールする。
9.オプション:パールにビンテージな感じを与えるために、アンティーバインディングトナーを薄くスプレーする。
 
Mixing Solid-colored Lacquers
 ギターに対する最適なソリッドカラーの不透明なニトロセルロースラッカーを見つけることは簡単ではない。在庫があってすぐ手に入るような黒、白、青、赤などは見つかるだろうが、それに関して言ったのではない。あなたは手に入る2つかそれ以上の塗料を淡くしたり、陰影をつけたりする必要に駆られるはずだ。
 Chapter3で説明したように、黒は色を暗くし陰影(shade)をつける;白は色を明るくし淡く(tint)する。フェンダーのダフネブルーとフィエスタレッドはtintである。それは白がベースを明るくするからだ。ダコタレッドはshadeである。それは黒がベースを暗くするからだ。ギブソンSGのダークバーガンディーコルドバンチェリーレッドは、透明ではあるが、赤のshadeである。
 白は、カラーリキッドピグメントに適切な量を少しずつ加えたり、近所の道具屋で手に入れたラッカーコンパチブルな塗料に加えたりして、フェンダーソニックブルーやシーフォームグリーンのようにギターの色をパステルカラーに変えることができる。伝統的なtintのやり方は、白を使いピグメントに対して行うが、透明なダイカラー(染色剤)に対しても同様な効果が得られるし、同様な外観を得られる。少し濃縮したリキッドステインやNGR溶剤に粉末を溶かし込んだアルコール系の非常に強く濃縮したステインに対して白のラッカーは美しい色のバリエーションをもたらす。もしピグメントを用いるのなら、パステルはフェードしない傾向にあるが、最近では透明塗料を使うことで、簡単に明るい色を得られるはずだ。
 同様に、暗色のカスタムカラーが必要ならば、赤や青などの暗色を基本に色作りを始めればよい。そして、より暗い色のピグメントを加えていったり、明るいピグメントを加えていったりして、基本の色を変化させていけば良い。ダイステインを使うことも可能だが、暗色に利用しても、明色に対して利用するほどの効果は得られない。
 以下に、あなたの工房で、カスタムソリッドカラーを作るための指示がいくつかある。ラッカーに対して、一度に多量の染料を入れすぎないように注意すること。良くやってしまう失敗だ。少量ずつピグメントを加えること。そして、透明アクリル板の上か、ガラス板の上で、できあがった塗料をテストすること;明るすぎたら注意深く色を足す。そしてテスト。求める色になるまで作業を進める。混合物は少なくとも18ヶ月は保存可能である。うまく保存すればその期間はかなり延びるはずだ。

RECIPE4 SHOP-MADE WHITE LACQUER(AND OTHER OPAQUE LACQUERS)

 始めるに当たり、白のラッカーを持っているのならば、きわめて簡単にすべてのパステルカラーを作ることができる。だが持っていなかったとしても、リキッドピグメントを使ってどのように白のラッカーを作るか(あるいは他の単色を作るか)を説明しよう。

1、ミキシングに適した容器に液体ピグメントを入れる。懸濁液が得られるまで、液体ピグメントに薄め液を少しずつ加える。そして、クリアラッカーに混ぜたのと同じくらいに見えるまで薄め液を加えていく。
2、その懸濁液にクリアラッカーを加える。一度に少しずつ。しっかりした色のラッカーになるまで続ける。よく混ぜる。すぐにスプレーできるラッカーがこれで手に入ったわけだ。液体ピグメントが強くなりすぎないように注意する。もしそうなったら、適切なものになるまで薄め液を加えることだ。

10オンスのレディトゥスプレーラッカーか1:1(5オンスラッカー・5オンス薄め液)に薄められたクリアラッカー
テーブルスプーン1〜2杯のラッカーリキッドピグメント
ラッカー薄め液