Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Gibson The PaulⅡ(3日間分の作業)

しばらく間が空いてしまいました。

今日は、3月下旬から今日までの作業を一気に行きます。

とある事情からフロントのピックアップキャビティをマホガニーで塞ぎます。

キャビティに合わせ、あちこちを削り、やっとおさまりました。

鉛筆の斜線の部分はカットします。

 

以下の写真はボディに入った亀裂の写真です。

こんなギターを直すのは正気の沙汰ではないのですが、誰かが直さないと薪になってしまうので、こんな酔狂な奴もいるのだな、と思っていただければ幸いです。

うっすらとひびが入っているのがわかりますよね?

6弦側にも亀裂が入っています。

カッタウェイの側にも亀裂があります。

これはどういうことかというと、ギターをエンドピンのほうに強烈な勢いで落としたのでしょうね。で、慣性の法則に従い、ネックがエンドピン側に動いたのでしょう。普通のレスポールでは多分起こらないでしょう。というのもトップにメイプルが貼られているのと、ネックエンドがこのギターよりも深くフロントピックアップ側に入っているからです。ところが、このギターは廉価版のギターなのでボディ自体が非常に薄い、さらに、ネックの仕込みが通常のレスポールよりも浅い。以上の理由からアクシデントによりネックエンドが浮いた状態になっています。といっても、弦を貼ってもネックジョイントからネックが起き上がるわけでもないので、しらばっくれてこのまま使うことも可能です。でも、正直言って気分がよろしくない。で、キャビティにブロックを仕込みネックが動くのを予防しようというわけです。

塗料が乗っていますので、この部分をドレメルで削りタイトボンドの確実な接着を目指します。

その前に、マホガニーで作ったブロックをカットします。

勿論、木目はボディに合わせています。

カットできました。

ドレメルを用意します。

こいつは、近所のセキチューが閉店するときに安く買ったものです。

木地が出てきたのでこれくらいで良いでしょう。

クランプをかけて接着です。

彫刻刀で大まかに削ります。

マスキングテープでガードをしてサンドペーパーで周囲のカーブに合わせていきます。

だいぶ奇麗になりました。

手前のほうに隙間が見えますが、そこは鋸をひいた時に出たおが屑とタイトボンドで作った特製のウッドパテで埋めます。

だいぶ長文になりましたが、今日はここまでです。