Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

1990s

 EPAが揮発性の有機化合物の放出物に関する厳格な規則を打ち出したので、1990年代には、仕上げの過程でごく少量か、全く溶剤を使わない仕上げが始められることとなった。揮発性有機化合物は、溶剤の気化に伴って大気中に有害な炭化水素を発散するのだ。
 いくつかのメジャーなギター・メーカーは、スプレイシステムをより効果的なものに変えたし、溶剤に頼らないフィニッシュに切り替えた。小さなショップは、仕上げ工場に目を配り、溶剤なしの実験プランを立てた。ことに最も害の少ない水媒介の物について・・・・。水媒介の毒性の少ないフィニッシュは、木工職人たちにアピールした。とはいっても、初期の水媒介のラッカーは、サンディングもバフがけも、作業に対する適応性もニトロセルロースと比較できる物ではなかった。しかし、改良を重ね、感触・見た目・サウンドクオリティー・応用の幅の広さなど、多くのギター製作者を満足させる物になってきた。

とりあえず、今回でおしまいにしましょう。また、自分にとって必要な事柄ができたらメモ代わりにここにUPすることもあるでしょう。予告通りに行かないのは世の常。本当はCHAPTER1も翻訳したかったしその他の部分も、ね。ま、でも勘弁してください。