Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Step9:Clear Topcoat(クリアトップコート
 もしあなたが、どんな種類の塗料をどのように使ったらいいのか疑問に思っているのなら、Chapter1と7を参照すること。また、レシピに従って最初の一時中断をしよう。(一息入れなさい)レシピのChapterは、得られるであろうフィニッシュの数多くのふさわしいコートの仕方を示唆してくれる。
 通常、フィニッシュが終了するまでに、4回から8回のラッカートップコートを施すことになる。もし、あなたがノーマルラッカーを薄めていたり、レディトゥスプレーのラッカーを利用していたり、プロの使う設備で作業をおこなっていたりしているのであれば、少ないコートの回数で済むことだろう。エアゾール缶や圧縮不活性ガス式の缶は、良いクリアラッカーフィニッシュを施すことができるが、エアコンプレッサーによるスプレーガンのパワー程ではないので、吐出量を多く施すことができない。だから、エアゾール缶のフィニッシュでは12回かそれ以上のコートが必要とされる筈である。エアゾール缶でのフィニッシュには、当然、注意と練習、そして根気が必要になってくるのだ。
 少ないラッカーの回数は特にギターフィニッシュにとって基本であり、薄めないでスプレーすることである。だが、薄められることは多い。湿度の高いコンディションで、失敗を避けるために、クリアラッカーに1クォートにつきティースプーン1杯か2杯のリターダーを加えるというのは、良い考えである。
○あなたの経験から示唆するものがないのならば、トップコートを噴くのには、35psiの圧を利用すること。
○前の段階で、バインディングを古びさせるのを忘れた場合、何回もクリアコートを施す前の、この段階の早い時点で、それを施すことができる。
○コートとコートの間に妥当な乾燥時間をとること。最低30分から2時間程度。1日に施すコートの回数としては、3〜4回のコートが理にかなっている。
○しっかりした塗膜が形成されるまで、トップコートをサンディングしてはいけない(4コートかそれ以上、ウォーターベースラッカーなら8コート)。これは、着色面へのサンディングを防いでくれるはずだ。
○必要でなければ、サンディングをしてはいけない!塗膜にチリやホコリがない限り、そして、液ダレがない限り。それからそれらの出来事で混乱してはいけない。コートを施し続けること。それぞれのラッカーのコートは、溶けて、下のコートと一体化することを覚えておいて欲しい。必要であっても、もう少し後までサンディングは控えよう。
○この段階でサンディングをするのなら、400番の水研ぎペーパと水を使って、ウェットサンディングをすること。再度スプレーを始める前に、楽器を完全に乾かすこと。もし、400番かそれ以上の番手のノンロードのペーパがあるのなら、ドライサンディングをすることもできる。
○ラビングアウト(研磨)前の最短の乾燥時間は4日である!(斜体字)クリアニトロセルロースであれ、アクリルコートであれ、サンディングとラビングの前に、可能ならば少なくとも一週間は間をおきたい。塗料が乾燥すればする程、塗面に光沢が得られるのだ。忍耐強く!一度上手くいけば、どこで時間を短縮することができるか判断することができるようになるはずだ。我々が知っているプロのフィニッシャーは仕事が終了するまで、60:40に混合された適切なクリアラッカーで、スプレーに適した暖かく低湿度で乾燥した日に45分間隔で8回コートをしている。乾燥すると、彼の塗膜の厚さは0,006インチから0,008インチくらいになる。
○適度なスプレーでなく、薄すぎたためでもない液ダレを防ぐために、スプレー後はできる限りすみやかに楽器を平らに保つこと。スプレーガンを置いたらできる限り早くソリッドボディーのギターを水平にクランプしよう。塗装面に液ダレを見つけたら、硬化させ、400番から600番のペーパをサンディングブロックに巻き付けて注意深く平らにすること。