Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

スプレーによる染色
 ギターフィニッシングのいろいろなやり方の中で最も我々が好む染色の方法はスプレーイングである。たくさんあるフィニッシングの他の段階でも、木地に着色するときには、端材できちんと練習することである。実験では木を守るシーラーコートのない状態や、水やアルコールのような溶剤を加えない状態などで木地の上に色々な色を染めて失敗してみよう。特にメイプルやスプルースでやってみよう。木地にステインをスプレーするとき、我々は一般的に最終的な陰影を得るまでに2〜3回の軽い着色をする。
 ボディにおこなうのではない単純な着色ならば、染料が気化しやすくスプレーにベストな空気圧は50〜60PSIの範囲である。適用範囲をつかむために、薄めたり薄めなかったりした染料をスプレーして実験してみよう。

染料によるカラーマッチング
 新しく製作した楽器をビンテージのように仕上げるために着色するにせよ、オリジナルカラーを保持するためにギターの一部をリペアするためのタッチアップをするにせよ、手持ちの出来合いの色では表現できないはずだから、求める色を得るために、数え切れないほどの時間が必要になる。我々が一般的に使うステインは10〜12色である。それは、赤・オレンジ・黄・緑・青・黒・ハニーアンバー・ゴールデンブラウン・ミディアムブラウン・レッドブラウン・ダークウォールナット・ダークミッションブラウンである。ギターフィニッシャーの工房では、特別な外観や陰影、濃淡を得るために適宜これらの色が混ぜられている。もし注意深い人ならば、混ぜたり試みたりする必要がある。とは言え、ストックしてある色が、その作業に対して明るすぎたり、特別な染料をどのように強く使うか、皆さん知っておいて欲しい。