今日は風もなく良い天気。
天気に誘われ、初号機の真空管交換を決行する。
これは、市価よりもかなり安く手に入れたアンプである。
ゼロ号機(シャーシのみ)用に購入しておいた真空管を初号機に入れてみる。
これで上手く鳴れば、本当にやすい買い物である。
しかし、これは「鳴る」という予感はあった。
売り主がパワー管が光らない、ということで売りに出してあったからだ。
なんとなく真空管の交換で上手く鳴るのではないか?という勘である。
まず掃除をしながら真空管を外す。
すると一番外側の真空管を外そうとしたとき、管が割れた。
軍手をして作業していたので、怪我をしないですんだ。
管を外してびっくり!パワー管はすべてFenderの純正管だった。
もしかして、このアンプ一度も管を交換していなかったのか。
続いて、12AT7と12AX7の番である。
こちらの管もすべてフェンダーマーク入り。ピンぼけだが。
意外に簡単に管を交換できた。
試奏してみるとFenderの音である。当たり前と言えば当たり前だが。
新しい真空管は6L6GCと12AT7がエレハモ(安い!)。
12AX7がSovtekである。もう、これで充分である。
あまり大きな音は出せなかったが、しっかりと音は出ている。
ただ、トレモロチャンネルのチェックはまだである。今後のお楽しみ。
さて、そうなるとこのアンプの素性が知りたくなる。
シャーシに打ってあるナンバーである。
これからすると、やはり1973年型である。
山野楽器のプレートもある。
また、マスターVOLがプッシュプルである。
そうすると、シャーシのみのゼロ号機と同じ年式であるが、
初号機の方が後に制作されているわけである。
ゼロ号機はマスターVOLが普通のVRである。
面白いぞ、Fender!
最後にスピーカのナンバーである。これは左右とも同じナンバーのようである。
このナンバーを見ると、さらに謎が深まるのである。
2857637という部分に注目して欲しい。
285はメーカーコードでRola製を表す。
次の76は製造年を表す。と言うことは76年生という事に!最後の37は週である。
このスピーカから解ることは、1976年の秋に製造されたと言うことになる。
ああ、不思議?