Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Devices for Holding the Work(作業を補助するための工夫)
 スプレー時のこまごました作業で両手を自由にさせておくために、スプレーされるものを保持する何らかの工夫が必要になる。補助する工夫とはスプレーの方法ではない。作業中、手で保持したいと思ったが、それに触れることができない、といった場面で気持ちよく作業しやすくするための工夫である。補助するための工夫に時間をかけるのはよい事ではない。スプレー時に楽器を保持する方法はいくらでもあるが、ここではいくつかのアイデアを提示するだけにしよう。多くの楽器に多くの作り方があるのと同じである。
 (ボルトオン・ネックに対する)セット・ネックのギターや楽器は、ネックがスプレーするときの「ハンドル」になる。多くの塗装人は、ネックとボディを分けて塗装することで上記の利点を利用している。(他の部分をスプレーするためのハンドルとして使う前に、その部分をしっかりと乾燥させておくこと)CFマーチンの塗装職人はネックとボディを塗装するまでは別々にしておく。「道具」は自分の手と時々バイスが必要になるだけだ。

Hooks and hangers
 フックとハンガーはスプレーしている間、両手を自由にしてくれる。そして、うまい具合にギターをつるしたり、乾燥させたりするのに使える。3mm〜4mm位の針金を(古いトラス・ロッドも使える)大きくループ状にしたものは、チューナ・ホールに簡単に通せるので、スプレー作業の間、どこにも触れずに塗装面を変えられる。釣り用のスイベルがあると、もっと便利だろう。スイベルの付いたハンガーはネックの中ほどを塗るのには便利である。
 ボディ下部のストラップピンの位置に付けたヒートンは、吊るのに便利だし、さかさまにしてギターにスプレーできる。
 ボルトオンネックの場合は話が違ってくる。ネックとボディが結合していないので、ボディをスプレーするための「ハンドル」としてネックは機能しない。逆の場合も同様である。ボルトオンネックを持つボディに対するプロのようなやり方は、スプレー台に載せることである。