Guitars590’s blog

愚か者の力を馬鹿にしちゃあいけない。

Chapter9
Ten Basic Finishing Steps
 ここには、この本の中で取り上げるあらゆるギターフィニッシュへの取り組みのための10の基本段階がある。すべての段階を必要とはしないフィニッシュ方法もあるが、あらゆる弦楽器のフィニッシュはこれらの段階をすべて踏んでいる。我々は、木の仕上げでの我慢の価値を強調しなければならない。急いだり段階を飛ばしたりすると、とんでもない仕上がりとなる。

Step1:Wood Preparation(木部の準備)
 木の準備はフィニッシングにおいて、最も重要なステップである。そして、プロの仕上がりへの鍵になる。この作業については、一度ならず説明をしてきたが、ここでもう一度繰り返してみよう。この段階は、製作の最後の段階であり、フィニッシングの最初の段階でもある。木部の準備は、新しいギターを作る上でも、リフィニッシュでも全く同じである。リフィニッシングのためには、いくつかの特別な準備段階が必要になるだろう。古い塗料の剥離などがそれに当たるが、その後は、全く同じ作業になる。楽器の正確なサンディング、バインディングがスムーズで平滑か点検、適したストリングナットのインストール、フレットエンドの斜角付け(beveling)と成形、表面にある接着剤のクズをすべて取り払う、それから、ホコリやゴミをすべて清掃する。
 あなたが、まだ製作の段階にあって、作業の不良箇所をすべて解決している状態であったならば、パーツを全て仮付けしてみて弦を張ってみるのは、良い考えだと思う。フィニッシュが既に終わった後の様に楽器を組み立てるのである。(もちろん、電気配線は除く)、塗装が完全に終わるまで、ナットを取り付けないビルダーもいる。だが、ナットの両端に塗料がのっていなければ、完全なファクトリールックとは言えない。ギターを弾いてみたいという気持ちを抑えて作業をおこなったとしても、必ず落とさなければならないゴミや汚れがギターにつくのだ。木の準備段階とは以下のことである。
・清掃
・欠点の綿密な調査
・大きめの欠点を全て修正する
・わずかな欠点を無くすため、そして、楽器全体を完全な形にするため、初期のサンディ ングとスクレーピングをする
・木目を浮き上がらせるため木部を湿らせる
・最終サンディング
・最終的な綿密な調査、清掃と脱脂
・マスキング